ポートランド交流 レポート
                 総務・体操競技男子コーチ  水口 優徳

8月4日(金)

 10時に新千歳空港2階出発ロビーに集合。全員写真を撮ってから11時30分
発の羽田行き飛行機にのりこむ。羽田へは1時間ばかり。
 羽田に着く。札幌の人間にとって、建物の中は涼しいが1歩外に出ると暑い。リ
ムジンバスで成田に行く。結構混んでいて時間がかかる。
 成田では少し時間があったので、集合時間を決めて一旦解散。
 時間が来たので集合して飛行機にのり、空へ飛び立つ。これから8時間少々。
機内は結構込んでいて空席がほとんどない。
 夜になり、少し寝た。時差のため何か変。
 朝10時30分、ポートランドに着いた。ノースウエスト体操協会のスタッフが迎え
に来てくれていた。その中には、去年の2月に交流で札幌に来たメンバーも。車
に乗せてもらいマルトノーマ体操学院(MAC)へ向かう。MACにはそれぞれのホ
ストファミリーが来ていて、ウェルカムパーティを開いてもらった。
 パーティの後はそれぞれにわかれて、ホストファミリーとの交流。今日は練習は
なし。

8月5日(土)

 ホストファミリーに送ってもらい、それぞれの集合時間にジムへ行く。今日は体
操競技と新体操は別々に練習。
 新体操は10時からオレゴン体操学院(OGA)で約2時間練習。明日の発表会
に向けての練習が中心。
 体操競技はメトロジムで、約2時間の練習。明日の発表会は、体操競技のメン
バーはひとり1種目になるそうなので、自分が出る種目の練習を中心に行う。ゆ
かの練習をする選手が多い。
 練習後は、ホストファミリーと一緒。街並みを見て回ったり、ショッピングに行っ
たり・・・。暗くなるのが夜9時ころなので、夕方が長い。

8月6日(日)

 3日目だが、日程の都合で今日が発表会。OGAでひとり1種目。OGAの選手た
ちも、それぞれの練習している技を発表した。全部で45人くらい。団長も出場。鉄
棒の演技を見せる。
 試合ではないので得点はつけず、交流を目的とした発表。名前を呼ばれるたび
に拍手、演技が終るたびに拍手で、結構盛り上がった。
 全員終わってプレゼント交換の後、ジムでバーベキュー。みんなでハンバーガー
とホットドックを食べた。
 解散後は、それぞれのホストファミリー宅へ。

8月7日(月)

 市長訪問の日。MACにスーツで集合。市電に乗って市庁舎へ。歴史を感じさせ
る、重厚で立派な建物。
 市長が忙しくて都合がつかないということで、代理の方が出席。日本にも何回か
来ているそうだ。
 あいさつも無事に済ませ、MACに戻り、体操競技はそのまま2時間くらい練習。
男子はピットで鉄棒中心、女子は平均台中心に行う。昼食はホストファミリーが持
たせてくれたランチをジムで食べる。
 新体操はウエストサイドジムに移動し、そこで練習。そこにはイリーナというコーチ
がいて、1989年に日本で行われたブラザーカップという大会にも出場していて、写
真集の表紙にもなったほどのすごい方だった。
指導はムダがなく、特につま先の美しさは目をみはるものがあった。人間としても暖
かく、深みのある人に思えた。
 練習後は、それぞれのホストファミリーと交流。

8月8日(火)

 7時30分にメトロに集合し、小旅行。景色がきれいな道を行く。遠くに雪をかぶった
山がいくつか見える。
 ベンドにあるアクロビジョンスポーツセンターで1時間くらい練習。練習後、テコンド
ーの模範演技を見る。
 シスターという小さい町に立ち寄る。西部の開拓の面影を残している町。

 ネィティブアメリカンのミュージアムへ寄るが、あまり時間もなく、お土産やさんのみ
入る。このあたりは砂漠に近く、気温が体温をこえているが乾燥しているので暑いが、
短時間だとそれほど不快な感じはしない、かえって暑くて気持ちいい。
 カニータに到着。峡谷の中にぽつんとある。夕食はサーモンを中心としたコース料理
。食事後、全員でプールへ。ビーチボールで遊ぶ。
 寝る時は、大人はロッジ、子供たちはティーピーというネイティブアメリカンのテントで
一夜を過ごす。
 寝る前に大人だけ、ノースウエスト体操協会のスタッフのひとりのキャンピングカーで、
次回の体操競技の交流についてミーティングを行う。
 星がとてもきれい。

8月9日(水)

 早起きして軽く運動した後、10時にブランチ。食事後出発。
 フッド山の途中まで登る予定が時間が足りなくなり、練習を優先させるため中止。でも
近くからきれいな山を見ることができた。
 アメリカンエリートジムナスティクス(AEG)で練習。今日の練習は短く、体をほぐす程度。
 練習後、アウトレットが中心のモールでショッピング。
 メトロに6時ちょっと前につき、解散。それぞれのホストファミリーが迎えに来る。
 大人は、日本・中華料理の店でノースウエスト体操協会のスタッフとイリーナを招いて慰
労会。今後の新体操の交流についての話もした。

8月10日(木)

 今日の朝はちょっと寒かった。
 クリエィティブジムで練習。このジムは、過去世界選手権で2回優勝したドミトリー・ビロゼ
ルチェフが女子のコーチ。
 練習は2時間。体操競技男子は、前半がゆか中心で後半が鉄棒中心。女子は平均台が
中心。練習後、ゲームとプレゼント交換、ランチ。

 フェアウェルパーティを、ホストファミリーのひとりの家の、とても広い裏庭で開いてもらう。
日本選手団の出し物のメインは、YOSAKOIソーラン。男子チームと女子チームにわかれ
て行う。男子チームの何人かははっぴを着て、女子チームは全員ゆかたを着る。

 パーティの後、それぞれのホストファミリーと最後の夜の交流。

 8月11日(金)

 11時に空港集合。見送りに来てくれた方たちと別れを惜しむ。
 1時半テイクオフ。帰りは行きより1時間長い9時間。疲れたのか、寝る選手が多かった。
 3時半に成田に着き、そこで男子選手のひとりが全日本ジュニアに出場するため、別行動
となる。
 空港で軽く夕食(?)のそばを食べ、札幌行きの飛行機へ。ぐっすり寝る。気がついたら着
陸準備だった。
 新千歳空港に着くと、選手の家族と前理事長が迎えに来てくれていた。簡単にミーティング
をし、その場で解散。

 アメリカと日本の文化の違いはもちろん、練習内容やルールについても勉強になり、考え
させられることも非常に多かった。今回で8回目となる交流であるが、来年早々に予定して
いる第9回の交流をはじめとして、今後も、長い間続いていくことを希望している。